Library of the Year 2017

Library of the Year 2017 最終選考会は終了いたしました。多数のご来場、ありがとうございました。

Library of the Year 2017実施に向けて、クラウドファンディングを活用した資金調達を行いました。多数のご協力、ありがとうございました!
全国の図書館に光を与える「Library of the Year2017」の開催!

Library of the Year 2017の概要

Library of theYear 2017は、第19回 図書館総合展のNPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が主催・企画・運営するフォーラムとして2017年11月8日(水)に開催しました。 
2017年11月8日(水)13:00~14:30、パシフィコ横浜(横浜市みなとみらい)にて、LoY2017優秀賞3機関を対象として、一般公開の最終選考会を開催しました。最終選考会では、各機関についてプレゼンテーションを行い、ディスカッションを経て、審査員5名の投票によってLoY2017大賞を決定しました。また、今年から会場参加者(クラウドファンディング事前投票含む)の投票が一番多かった優秀賞対象館に対し、「オーディエンス賞」を授与いたしました。

Twitterで情報発信中です。http://twitter.com/IRI_LoY


Library of the Year 2017 優秀賞・ライブラリアンシップ賞

IRIメンバーおよび外部推薦で寄せられた40施設・団体・サービスの中から第1次選考会、第2次選考会を経て、下記の3機関がLoY2017優秀賞、2機関がライブラリアンシップ賞を受賞しました。

第1次選考会の結果

LoY2017優秀賞

従来の図書館イメージを覆す図書館サービスを提供し、これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関を評価するものです。(以下、順不同)

LoY2017優秀賞 -20年間継続されてきた地域資料のデジタルアーカイブ事業と将来に向けた取り組み –
受賞機関: 大阪市立中央図書館

授賞理由:
20年間継続されてきた地域資料のデジタル化と公開と今後のビジョンを示したことを評価。

授賞詳細:
大阪市立中央図書館は平成8年度より貴重資料のデジタル化と館内公開を開始し、平成13年度からはWebでの一般公開を行っている。20年間の館員の地道な作業の結果として公開されているその資料点数は、現在公開されているだけでも約2万8千点にのぼる。
デジタル化機材・ICTの急激な進歩、権利の在り方に対する社会的変化が大きい中、館員が技術的スキルアップの努力や権利処理を行ない、その取り組みを館員が共有・伝承し、組織として継続してきた。また、地域資料デジタルアーカイブ事業を昨年度大阪市が打ち出した「ICT戦略」の重要な一翼を担うものとして位置付けようと努力していることも称賛に値する。 
http://www.oml.city.osaka.lg.jp/

LoY2017優秀賞 -市民と行政が育てる もちより・みつけ・わけあう広場としての図書館-
受賞機関: 瀬戸内市民図書館もみわ広場

授賞理由:
6年間に及ぶ的確な図書館整備プロセスとこれからの図書館サービスのモデルを示したことを評価。

授賞詳細:
同館は平成大合併による3町から1市への移行を経て2016年に開館した。2010年の現市長の選挙公約に基づく整備推進を皮切りとして、2011年の準備室長の採用、同年からの移動図書館サービスの実施、市民参加を重視した図書館整備等、整備プロセスの適切さや的確さは今後の図書館整備の模範となるものでその点を特に評価する。なお、6年に及ぶ着実な過程を経て開館した後は日本全国から連日視察・見学者を集めており、テーマ配架やMLAK連携、職員体制等はこれからの公立図書館サービスのモデルの一つと言える。 
https://lib.city.setouchi.lg.jp/

LoY2017優秀賞 -地域情報資源を活用した公共情報資産の共創活動-
受賞活動・受賞者: ウィキペディアタウン(各地でウィキペディアタウンを企画実施したみなさんとこれをサポートしたウィキペディアンのみなさん)

授賞理由:
MALUI(博物館・美術館・公文書館・図書館・大学)の資料等、地域情報資産を活用し、新たな地域情報資産を共知・共創するプログラムとして急速に拡大している点を評価。

授賞詳細:
2012年にイギリスで始まり、2013年の国際オープンデータの日に横浜で開催されたことを契機に全国に広まった、地域やテーマ分野を特定してウィキペディアの記事充実を図りオープンにするプログラム。オープンデータ関連コミュニティ、公共図書館、地域社会組織等が主催し、ウィキペディア・コミュニティのアウトリーチ活動としての支援を受けながら展開されてきた。図書館を中心としたMALUI機関が資料や作業環境を提供するプログラムは、これまでに日本全国で約120回開催され、持続的な事業となっている地域もある。まち歩きや図書館等が収蔵する地域情報資産を活用して人々が共に知り、新たな地域情報資産を共に創成するプロセスの楽しさを見える化し、成果物をオープンデータとして広く公開する取り組みとして評価する。 
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィキペディアタウン


ライブラリアンシップ賞

長年にわたって地域住民や図書館員が協同し、さまざまな図書館活動を継続的に行った図書館等を称えるため、昨年度創設した賞です。ここで言うライブラリアンとは、図書館員グループおよび地域住民の総体を示しています。長期にわたって日本を代表する優れた図書館サービスを、館種を超えた図書館や地域住民と共に行ってきたことを評価するものです。(以下、順不同)

ライブラリアンシップ賞 -レファレンスの集積・可視化・公共財化-
受賞機関: 国立国会図書館レファレンス協同データベース事業とその参加館および協力者

授賞理由:
あらゆる館種が協力しあって、わが国のレファレンス・サービスの事例を12年以上に渡って集積し、社会に対して可視化・公共財化した意義を評価。

授賞詳細:
同事業は、国立国会図書館によって立ち上げられて以来、同館を含めてあらゆる館種(750館超)が協力してきたものである。現在までに18万件超のレファレンス事例、1万件超の調べ方マニュアル等を集積し、世界的にも類を見ない事業となった。
これらの多くは一般公開され、年間アクセス数は4,000万件に達する。図書館だけのものであったレファレンス・サービスを可視化・公共財化した点を高く評価する。なお、本賞は国立国会図書館および本事業にとどまらず、同事業に協力したすべての関係者による長年の尽力と連携を表彰するものである。 
https://crd.ndl.go.jp/reference/

ライブラリアンシップ賞 -図書館と対になった50年以上に及ぶユーザーグループ活動とその多様な成果-
受賞機関: 神奈川県資料室研究会(神資研)

授賞理由:
50年以上の持続可能な活動とその実績に基づいた官民連携的な取り組みの成果を評価。

授賞詳細:
同研究会は1961年に発足し、50年以上の活動を継続してきた神奈川県、近隣都県内の企業、大学、公共機関等の資料室、図書館、情報部門によって構成される神奈川県立川崎図書館のいうなればユーザーグループ。「科学技術系外国語雑誌デポジット・ライブラリー」のコレクション評価等、川崎図書館の調査・評価の実施や在宅利用文献複写サービスの預託金制度等、県立川崎図書館の機能を最大限に引き出す活動を自主的に継続してきている。また、川崎図書館の存続問題でも一定の役割を果たした点も評価する。
https://saas01.netcommons.net/shinshiken/

Library of the Year 2017 第2次選考会

第2次選考会 結果

以下のWebページで公開しています。
http://iri-project.org/loy/loy2017result/
https://www.facebook.com/elpc.jp/


選考委員長・受賞機関のコメント

選考委員長のコメント

「2017LoYを終えて」

選考委員長 山崎博樹

通算12回目を迎えたLoY2017は、11月8日開催された最終選考会をもって終了した。日本の図書館が進むべき新しい道を切り拓いてくれた受賞5機関に、まずは最大限の賛辞を贈りたい。

LoYは、前年度のLoYが終了した時点で次の年度の準備が始まる。今年度は前年度に行った様々な改変、選考委員の倍増、選考委員名の公表、選考過程の公開という大きな変化を踏襲した。これは最終選考会のアンケート結果が好意的であったことによるものである。 

今年度は選考委員の2増1減で15名となった。女性7名男性8名で、公立図書館、学校図書館、専門図書館、大学図書館、図書館外関係者とバランスと役割を考えて構成されている。協賛企業は木製トロフィーを提供いただいた内田洋行株式会社を加え3企業となった。全国のみなさまの協力によるクラウドファンディングもおかげさまで目標額を達成できた。また書道家の万美氏の筆により、2つの書の寄贈を得、特製グッズの作製も行うことができた。協力していただいた皆様に感謝申し上げたい。

今年度の一次選考は、15機関が公募で、25機関が選考委員により推薦された。すべてが素晴らしい図書館サービスを実践している機関ばかりである。4時間におよぶ長時間の討論を経て17機関が決定し、二次選考に進んだ。今年度も昨年度と変わらず、この時点で素晴らしい図書館活動を行っている機関が選ばれたことは間違いないことである。

二次選考会は一般公開で行われた。17機関から優秀賞対象機関を選ぶことは大変難しいことであり、昨年度から選定される機関の関係者を目の前にして議論するという状況もあるたため、当然大きなプレッシャーを選考委員に与えていたであろう。初めに、昨年度新設したライブラリアンシップ賞の選考を行った。議論の結果として、「神奈川県資料室研究会」、「国立国会図書館レファレンス協同データベース事業とその参加館および協力者」が決定した。

神奈川県資料研究室の活動の実績は半世紀を超える長期にわたるものである。これだけ長期に有益な活動を継続することは、大変困難なことであり称賛に価することである。「国立国会図書館レファレンス協同データベース事業とその参加館および協力者」は、当初、国の事業としては当然であるのではという意見もあったが、日本国内の公立、大学、学校、専門という幅広い館種を対象としていることに加え、参加館及びサポーターの存在を含め評価することで、すべての選考委員も納得した。ライブラリアンシップ賞は、その機関の職員だけではなく、図書館関係者や様々な図書館員も含んだ広義の意味合いを込めている。今回はその意味で極めて的を射た機関が最終的に選考されたと考える。日本の図書館活動も少しずつ歴史を積み重ねてきていることを実感することができた。 

優秀賞の機関を決めるため、予定の1時間を超え3時間以上の議論を行った。二次選考に進んだ17機関はどれもが活動も非常に優れたものであったため大変な議論になった。最終選考に進めなかった機関でも十分に大賞や優秀賞の受賞価値があった機関が多かった。毎年、選考のレベルが上がっていることを感じざるを得ない。昨年度も言ったとおり、LoY2017はここで完結していると言っても差し支えつかえないと思っている。 

2017年11月8日、総合展特設会場に200名の来場者を迎え、最終選考会が開催された。

昨年度から優秀賞の機関の紹介は、その機関の担当者や関係者が行っている。選考委員が推薦する有識者がプレゼンを行うことと比較すると多少内向きとなるが、よりわかりやすく、ポイントも掴んでいるため参加者に訴える力も大きいと感じた。今年度の参加者アンケートでも、ほとんどの方からこの方法に対しての賛同を得ることができた。 

大賞の審査員は選考委員4名及び外部から1名をお願いしたが、今年度の審査員はかなり論陣を張れる方であったこともあり、短い時間の中で的確な評価ポイントと選考対象機関への評価を述べてくれたと思う。今年度の最終選考会の3機関のプレゼンはすべてが素晴らしい内容とわかりやすさであった。激戦になることが予想された。結果は審査員による大賞及び会場票によるオーディエンス賞を「瀬戸内市民図書館もみはひろば」が共に受賞した。これは他の2機関が劣っていたわけではない。審査員の投票用紙を見ると何人もが書き直していることからも、実際に僅差であったと考えられる。ししかし、瀬戸内市民図書館のプレゼンに市長が登場したことによる将来への期待感、極めて高レベルに推移した図書館準備が最終的に評価されたのであろう。

ここで優秀賞2機関、大賞・オーディエンス賞1機関を簡単にご紹介したい。 

「ウィキペディアタウン(各地でウィキペディアタウンを企画実施したみなさんとこれをサポートしたウィキペディアンのみなさん)は、図書館員とウィキペディアタウンが共同・連携した地域情報資産の活用と創生を狙うこの事業は120回を超え、大きなムーブメントとなりつつある。優秀賞受賞を機会にさらに活動を続けて欲しいと祈念している。「大阪市立図書館」は、20年間に及び資料のデジタル化と公開を行ってきた。当初、優秀賞またはライブラリアンシップ賞とするかで選考委員も大変悩んだ点である。最終的に人員や予算も変わる中現在も継続的に事業を進めていることは、日本の図書館として極めて貴重な例であり、他の図書館の模範としていただくために優秀賞に選考されたと考える。 

前述に記したとおり大賞およびオーディエンス賞は「瀬戸内市民図書館もみわひろば」に決定した。優秀賞を含め3賞受賞は初めてのことであり、図書館準備プロセスが評価の対象となったのも初めてのことである。その内容を見ても職員の努力、市民の協力、市長の理解があってこその新図書館の開館、サービスの実現と実績であると思う。参加者の多くが納得できる選考結果であったことは間違いないだろう。 

LoY2017は、候補機関推薦者、図書館総合展事務局、スポンサー企業の方々、選考委員、IRI担当者、クラウドファンディングで資金提供していただい方々、多くの協力があったことで事業を終えることができたと考えている。また、公の場に名前も顔も出さず、この事業を陰で支えてくれたスタッフ、多くの作業を無償で取り組んでくれたボランティアスタッフには、特にこの場を借りて感謝を申し上げたい。 

LoY2018に向けて、今また準備が始まろうとしている。この事業そのことが日本の図書館の活性化につながることを祈念し、関係者一同努力を続けていきたい。

大賞・オーディエンス賞・優秀賞受賞のコメント

「瀬戸内市民図書館もみわ広場」

瀬戸内市民図書館もみわ広場 館長 嶋田 学

このたびは、Library of the year 2017の大賞とオーディエンス賞を賜り、ありがとうございました。ご推薦頂いた方々、選考委員会のみなさま、そして、当日、審査を頂きました審査員のみなさま、また、本事業にクラウドファンディングでご支援を頂いた方や、会場でご支持を下さった方々にも、心より感謝申し上げます。さらには、この事業を準備から支えて下さいました事務局のみなさんにも、この場を借りてお礼申し上げます。

~子どもたちに本のある広場を~

本と親しむことが、私たちの思考という世界を広げると信じる市民が、「瀬戸内市の子どもたちに本のある広場」をと願ったことがすべての始まりでした。最初は、学校図書館に司書を配置してもらうことを願う活動からスタートし、学校図書館が、子どもたちがいつでも利用できる司書のいる図書館として、その利用を飛躍的に伸ばしたことが、大きな勇気となりました。そして、すべての市民が本と出会える公共図書館をという思いが、「瀬戸内市民図書館もみわ広場」へと結実しました。

~市民の声に、行政、議会が応えたこと~

「瀬戸内市に図書館」をと願う市民は2010年、「整備計画策定にかかる情報公開」、「図書館整備プロセスへの市民参加」、「館長候補者の公募」を掲げて、市長、議会に要望書を提出しました。それを議会が採択し、実現のための政策を真摯に進めていきました。2011年、館長候補者が着任し、移動図書館による保育園、幼稚園への巡回と、市民の声を整備計画に活かすためのワークショップ、「としょかん未来ミーティング」を開始しました。

~「もちより・みつけ・わけあう広場」をめざして

市民と行政が真摯に向き合い、意見交換をし、納得のいく整備計画を積み上げていきました。議会のみなさんからは、新図書館だけでなく、地域図書館も含めた図書館全体の環境整備をという的確な指摘も頂きました。市民がこの瀬戸内市で暮らし、未来を夢見て生きていく時に、なくてはならない図書館になるために、この図書館のコンセプトを立ち上げました。

市民のみなさんが、それぞれに持っている知りたいことを「もちより」、そして、そのヒントや答えを「みつけ」、そして、その気付きや学びを他の市民のみなさんとも「わけあう」、そうした知の連帯のある居場所を「もみわ広場」として育てたいと願いました。

これからも、市民のみなさんとともに、この広場を育てていきたいと思います。

ライブラリアンシップ賞受賞のコメント

「国立国会図書館レファレンス協同データベース事業とその参加館および協力者」

国立国会図書館関西館図書館協力課長 大島 康作

この度は、Library of the Year2017ライブラリアンシップ賞の表彰を賜り、ありがとうございました。関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

レファレンス協同データベース、略してレファ協と呼びますが、授賞理由にありますとおり、レファ協は国立国会図書館が立ち上げた事業ですが、19万件以上のデータを集積できましたのは、750を超える公共、大学、学校、専門図書館とさまざまな館種の参加館と、これまで御協力いただいた多くの方の存在があってのことです。その参加館、協力者の代表として、授賞式当日に登壇いただいた方を紹介します。 

参加館代表としてレファ協へのデータ登録が最も多い埼玉県立久喜図書館の前野早苗さん、川﨑みゆきさんに登壇していただきました。前野さんはレファ協を含む業務のリーダーで、川﨑さんは以前にレファ協の主担当をされて、今はサポート役ということです。前野さんからは「レファ協の事業が評価されたことを大変うれしく思うと同時に、参加館を代表して授賞式に登壇させていただき光栄に思っています。当館は公開事例数も多く、遡及分の修正を含め編集作業には大変な時間と労力がかかっています。これからも、”だれでも活用できる”レファレンス事例を公開するよう取り組んでいきます。」というコメントをいただいております。

事業運営について、立ち上げ時から、多大な貢献をいただいております企画協力員と事業を盛り上げるサポーターがいます。企画協力員を代表して登壇いただいた日本貿易振興機構アジア経済研究所図書館の坂井華奈子さんからは「企画協力員としてはまだ日が浅いのですが、会議やフォーラム、研修でのコメント付与などを通し、ひとつひとつの事例の蓄積の背景にある各館のライブラリアンの奮闘や、事業としての根幹をなす事務局のご尽力などを改めて実感しています。レファレンスという図書館サービスを通して複合的に成り立つレファ協がこのような形で評価されたこと、大変うれしく思います。」とのコメントをいただております。

サポーター代表として、千葉経済大学短期大学部教授の齊藤誠一先生にご登壇いただきました。齊藤先生には、長年企画協力員を務めていただき、現在はサポーターとしてご協力をいただいております。齊藤先生からは「レファ協の発足当初を知っている者として、今回の受賞は感無量であり、レファ協が多くの方に認知された証だと思います。今後も「使えるデータベース」として更なる発展を願っています。」とのコメントを頂戴しております。

ご登壇いただいた方々をはじめ、多くの方々の長年のご尽力、ご協力により、レファ協が築き上げられてきました。改めて、皆様にお礼を申し述べたいと思います。

今後も、今回の受賞を励みに、参加館の輪を広げながら、参加館、協力者のみなさまとますます協力して事業を推進して参ります。

「神奈川県資料室研究会(神資研)」

神奈川県資料室研究会 役員一同

このたびは、Library of the Year 2017において、ライブラリアンシップ賞に選んでいただき、大変栄誉なことに存じます。

ライブラリアンシップ賞は、長年にわたる図書館の活動を積極的に評価するものと聞いております。神資研は、1961年の発足ですから、すでに半世紀を越えて活動している団体です。 

この間、図書館を取り巻く環境は大きく変化していますが、会員のスキルアップを目指し開催する例会は、その時代に即したテーマを取り上げ、ほぼ毎月実施しています。 継続の秘訣は、熱意のある会員の方々が時代をこえてつながり、運営に携わっていること、そして、神奈川県立川崎図書館が、組織の仕事として事務局を担っている点にあると思っています。

会には、企業や公的機関、大学等さまざまな館種の方々が加わっています。多くの図書館関係者が集まる「図書館総合展」は、この賞をいただく場としてふさわしく、さらに充実した活動が期待されていると感じました。感謝申し上げるとともに、Library of the Yearの発展と継続を願っております。ありがとうございました。

優秀賞受賞のコメント

「大阪市立中央図書館」

大阪市立中央図書館 館長 三木 信夫

この度はLibrary of the Year 2017優秀賞をいただき、ありがとうございます。大賞を受賞された瀬戸内市民図書館もみわ広場様に祝意を表しますとともに、関係各位に感謝申し上げます。

さて、大阪市立図書館は2009年にLibrary of the Year 2009大賞を受賞しており、今回全国初の2度目の優秀賞以上の受賞ということで、新たな取組みと継続性が評価されたことを大変光栄に思っています。 

私は、今年4月の着任以来、職員の皆さんに対して、図書館経営の在り方は「不易流行」を旨とすることを話してまいりました。蕉風俳諧の理論をまとめた「去来抄」に「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」とあるように、継続性と革新を常に求めていかなければ、図書館の存立意義が失われてしまいます。

当館では、2017年3月から大阪関連の近世資料や写真・絵はがき・引札等の近代資料を対象に、著作権の制約を受けない約7,000点、画像約13万枚のデジタルアーカイブをCC-BY方式でオープンデータとして提供を開始しました。公共図書館初の試みとして5大紙や専門誌に取り上げられるなど多くの反響がありました。

その後、オープンデータの更なる市民周知を図るため、チラシの配布や展示、活用講座、人気投票、SNSでの情報発信など、継続した広報活動に取り組んでいます。大阪市交通局のラッピング・バスや大阪港開港150年記念事業のPVに活用されるなど、一般の利活用も広がってきました。

大阪市のICT戦略に位置づけ戦略的に広報したこと、二次利用など汎用性が高いこと、貴重資料の保存とアクセス性の向上・行政事務の簡素化につながるなど、公共図書館の新たな可能性を示せたのではないかと考えております。

大阪市立図書館は、2021年には創立100周年を迎えます。次の100年を見据えて、Library of the Year2009大賞の受賞理由でもあります「いつでも、どこでも、だれもが、課題解決に必要な情報にアクセス可能な知識創造型図書館」を基盤とし、さらなる発展と革新を目指してまいりますので、よろしくお願いします。

「ウィキペディアタウン(各地でウィキペディアタウンを企画実施したみなさんとこれをサポートしたウィキペディアンのみなさん)」

日下九八 ウィキペディア編集者、OpenGLAM Japan、東京ウィキメディアン会

優秀賞をいただき、ありがとうございます。各地の主催した人たち、サポートした人たち、参加した人たちにかわり、お礼を申し上げます。そして、ともに優秀賞を受けた瀬戸内市立図書館、大阪市立中央図書館のみなさんを含め、各地の「受賞者」のみなさん、おめでとうございます。 

ウィキペディアタウンは、誰かがそのような手法のことをどこかで知り、自分たちでやろうとして、自分のところではどういうふうにやったらいいのか考えて、実施にこぎつけ、そして興味を持って集まった人たちによって、広がり、または繰り返し開催されてきました。参加した人たちは、自ら資料を読み、構成を考え、資料を比較し、文章としてまとめ、発信していきました。これからも、各地で開催され、多くの人が参加していくことでしょう。情報をつかみ、分析し、イベントの開催や記事の執筆というかたちで発信していこうという、ひとりひとりの主体的な営み、そして集まった多様な人々の結びつきと相互理解の場となっていることこそが、賞を受けている。この受賞が、誰かのそうした主体的な営みを喚起することとなれば、企画の立ち上げに関わり、ひっそりとサポートしてきた身としては幸いです。


Library of the Year (LoY) とは

概要

「Library of the Year」は、IRIが図書館など全国の知的情報資源に関わる機関を対象として授与する賞で、2006年に始まり2015年をもって10年間を一つの区切りとして中止することになりました。が、その後、関係者や全国の図書館員から再開を望む声が多く寄せられ、IRI理事会で慎重に協議した結果、2016年度からも引き続き開催することにいたしました。

Library of the Year 2017について

  • Library of the Year 2017では、公共的な取り組みだけではなく、他の図書館にとって参考になる優れた活動や、独創的で意欲的に取り組んでいる具体的な事例を評価し、広く知らしめることを目的とします。学校図書館、大学図書館、専門図書館などの活動も選考の対象としています。
  • 対象となる館種も考慮しつつ、選考過程の可視化、優秀賞の設定の仕方、会場票の重視等いくつかの改善を行った上で実施いたします。

選考について

LoY2016の選考基準・対象は次項のとおりです。
他の図書館にとって参考になる優れた活動や独創的で意欲的に取り組んでいる具体的な事例を評価します。
全国の図書館を総合的に評価して、ベストの図書館を決めるものではありません

選考基準・対象

  1. 図書館及びそれに準ずる施設・機関における他の図書館の参考となる先進的な取り組みや活動について評価し選考する。
  2. 対象となる機関は、公立図書館、大学図書館、専門図書館、学校図書館、図書館団体、図書館関連企業など。
  3. ここ数年以上の活動を評価対象期間とする。
    ※ 施設や機関の規模の大小は問いません。

推薦の取り扱い

推薦を頂いた機関等は、IRIによる一次選考の候補とさせて頂きます。
なお、推薦された方が選考に関わったりプレゼンターになること等はありませんが、推薦内容の確認のためこちらからご連絡を差し上げる場合がありますので、推薦に際してご連絡先は必須とさせて頂きます。
(個人情報は、IRIが行うLibrary of the Year候補の推薦に関わる業務以外には一切使用いたしません)

選考委員会

選考委員会は、以下15名で構成されています。
山崎博樹(秋田県図書館協会・知的資源イニシアティブLoY担当理事) / 岡本真(ARG) / 平賀研也(長野県立長野図書館) / 小林隆志(鳥取県立図書館) / 岡野裕行(皇學館大学) / 澁田勝(獨協大学) / 猪谷千香(文筆業) / 谷合佳代子(エル・ライブラリー) / 井上昌彦(関西学院大学) / 仁上幸治(図書館サービス計画研究所) / 桂まに子(京都女子大学) / 今井福司(白百合女子大学) / 呉屋美奈子(恩納村文化情報センター) / 河瀬裕子(くまもと森都心プラザ図書館) / 石川靖子(横手市立平鹿図書館)

お問い合わせ先

IRI事務局 info【 A 】iri-net.org (【 A 】を@に読み替えてください)